Inner Dialogue

フレンド

フレンド

'70年2nd。1stのイメージで聞き始めると1曲目のソウルフルな女性ヴォーカルに度肝を抜かれる。まあ2曲目で透明感のあるソフロ声に戻るんだけど。前作を継承する端正なソフトロック〜サイケポップとアーシーでソウルな音が同居してる感じの1枚だけど、やはり洗練されたポップス路線の方が魅力的な気はする。特にお気に入りはシャッフルリズムの"Friend"に、ブラスロックな"Together"、ロマンティックなMORピアノポップ"Where It's At"。

Boz Scaggs

ボズ (生産限定紙ジャケット仕様)

ボズ (生産限定紙ジャケット仕様)

'66年。アコギ一本ロックンロール弾き語り。若さがさく裂してるヤングでパンクな感じがイカす。何といってもB面1曲目の"That's Allright"の疾走感。"Stormy Monday Blues"の洒脱なアレンジも見事。あと、ディランの"Baby Let Me Follow You Down"は本当イイ曲だなって改めて思う。

曽我部恵一

My Friend Keiichi

My Friend Keiichi

'14年。アコギ弾き語り。囁きヴォーカルが耳に優しくて気持ち良い1枚。ギター一本の伴奏も、技巧を駆使するタイプではないけど結構多彩で飽きさせない感じ。特にサニーデイサービス的な抒情がにじむ"海までの道をきみと歩いてる"に"釣りをしてる女の子"、"想像のベッドから"、"生活"といったメロウな曲はさすがに巧いなあ。

BELLRING少女ハート

UNDO THE UNION

UNDO THE UNION

新作。17曲入りの大ボリューム。インタールード的な曲とか一切ないんでかなりのボリューム感なんだけど、イイ曲多いんでまったくダレない。「Bed Head」に続いてまたも傑作。まず1曲目の"Starlight Sorrow"が圧倒的に素晴らしすぎて。続くストレンジなボ・ディドリー歌謡"プリティ・シャロウ"、アシッドなラテン歌謡"ヒバリの空"、アヴァンジャズテイストのスウィング歌謡"Revelry!!!"など、名曲揃いのシングル曲群に負けないハイクオリティな新曲がズラリ。

ゆるめるモ!

SUImin CIty DEstroyer

SUImin CIty DEstroyer

新作ミニアルバム。予想のつかない不思議なメロディーと、耳に残るフレーズが散りばめられたユニークな歌詞のマッチングが絶妙な独特な世界は相変わらずで、全曲素晴らしいんだけど、中でも冒頭の"眠たいCITY vs 読書日記"は圧巻。スーサイドを意識してるっぽいミニマルなエレクトロ音楽?、と思わせて、まったく別次元な世界へ連れて行かれてしまう。"波がない日"も名曲。

一十三十一

PACIFIC HIGH / ALEUTIAN LOW

PACIFIC HIGH / ALEUTIAN LOW

新作ミニアルバム。キラキラしたアレンジと抑制の効いたメロディーのバランスが絶妙なエレクトロシティポップ"硝子のサマーホリデー"で一気に持っていかれる。相変わらず気持ち良い歌声。なんか山本ゆかりの"私 MAIRUWA"を思い出してしまうキャッチーなシンセアレンジが最高な"夏光線、キラッ。"、サマーブリージンなひんやりしたエレクトロ"時を止めて恋が踊る"と、夏編の曲がどれも最高すぎる。冬編では"Whisper Room"がアーバンなスロージャム曲で好き。

小島麻由美

路上

路上

新作。「渚にて」同様の、ザラついたガレージな音に童話絵本のような歌詞、レトロな歌謡メロディー。久々にアルバム聞いてつくづくメロディーづくりが巧みな人だなーと。特に、洒脱なガレージポップ"素敵なロックンロール"からビート歌謡調の"あなたはミー ・私はユー"、オールディーズ・ガールポップな"メリーさんの羊"と続いて、先行の"泡になった恋"が登場するポップな流れにワクワクする。